或いは絹ずれの音
そらの珊瑚

人の不幸を祈るようにだけはなりたくないと願ってきたが 
ふとくちずさむ怜子

噴水はその尖端から凍りゆく わたしも液体を手放してゆく

目を閉じてうしろむきにすすみます一メートルがわたしの限界

たましいがぼんやり浮遊する空にみちてゆくのは木琴の音

いだかれてコントラバスはうたいますハロー大雪注意警報

おげんきですかちいさいころにいた神様
わたしはげんきにくらしています


短歌 或いは絹ずれの音 Copyright そらの珊瑚 2016-01-24 08:08:34
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