はなして
かんな




let go
あなたの服に嘘が付着する
夜がこぼれミルク瓶に詰められ
わたしの朝に届けられる

speak
濡れ衣という緑茶に茶柱がたつ
旋律をねり込んだスコーンを焼く
あなたと踊り場で階段を数える

separate
絵本のまくらで現実から逃げる
バケツ一杯の夢を食べるわたしが
あなたの傍からいらなくなる




自由詩 はなして Copyright かんな 2016-01-23 15:13:47
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