蒼い月のループ
颯太@

蒼い月が
乱れた肌を露に
妖しく浮かぶ
宇宙の風は
涙を一滴
そして
又一滴

荒野に花は
咲いたのに
望まない雨を創り
枯らして
枯らされ
慌てて流す
レクイエム

闇に照らされた
蒼い月
兎は暮らす
檻をなくし
上弦の地球に
跳ねても
跳ねても
届かなくて

こんな夢を
見た朝に
優しくなりたいと
願うのは
枯らして仕舞った
花があるから
それとも
枯らした花を
忘れて
仕舞いたいから

繰り返す過ちは
何のため
繰り返す涙は
誰のため
兎は瞳を
赤く染め
十三夜の地球に
跳ねても
跳ねても
届かなくて

宇宙の風は
涙を一滴
そして
又一滴


自由詩 蒼い月のループ Copyright 颯太@ 2016-01-23 04:35:49
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