HOPE
八雲みつる
掻き鳴らしたギター
空間に木霊した
演奏後の虚無
薄暗いジャズバーで
明日を語る
日付の感覚も無いまま
生きている感覚のみで
ベースの歪みが大きくなり
建物が共振する
心地よいリズム
外は夜に喰われた
扉を開くと全てが喰われるほど
夜は大きくて強い
いつまでも鳴り止まないベース音が
いくつかの人影を形作っている
僕の希望は
ほろ苦い煙の味がした
自由詩
HOPE
Copyright
八雲みつる
2016-01-10 22:09:47
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