初夢
レタス

刹那に大宝塔は天を突き
おんおんと唸り初めた
散りばめられた宝玉が
瞳を圧倒する
金色の眩しさに
怖れをを成し
言葉を失い
胸に呪文を唱える

これは人々が入る墓なのか
転生へと導く道標なのか
誰にもわからない

伽羅の微かな香りに導かれ
塔の門を叩いたら
どんな世界が始まるのだろう
期待と不安の鬩ぎあいの中で

鼓動は高鳴り

沈黙の呪文を唱えた

夢は其処で朝を知る





自由詩 初夢 Copyright レタス 2016-01-04 21:44:23
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