石廊崎



米粒より小さな私がいる
足元の草よりも小さな私は
厳かで巨大な荒削りの岩の上に立つ

海風が吹き荒れる
米粒程度の私を試すかのように
青い地平線が広がる
米粒程度の私を包み込むかのように

粗雑で荒々しく見える岩場は
ただ静かに私たちを支える
懐の深さを感じた

上を見ても下を見ても
青、青、青....
元々自然界に
暖色は無かったのかもしれない

私は彼らに比べたら
足元の草よりも小さく無力な存在

この荘厳で雄大な大自然に
恐ろしいような、神々しいような
そんな不思議な感情を抱いた



自由詩 石廊崎 Copyright  2016-01-03 10:32:35
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