アヴォサに手渡す詩

アヴォサホッスギャスズ
鉛色の仔牛がコンクリート道路の上を
さまよっているぞ
お前のせいだ
アヴォサホッスギャスズ
逮捕される逮捕される
お前はコンクリートミキサーから
牛乳を注げ
　それを飲め

見るものすべてが
　お前のせいだ
お前の
生きた脳髄たちのなかで
死体を洗い続けろ
アヴォアヴォサ
　ホッスホッスギャスズ

　仔牛たちの花嫁はどうしているか
アヴォサホッスギャスズ
めまいを起こした鉄道の中身を
お前の静脈で
喰い尽くすのか
　はっきりと答えろ
鉄くずを拾い上げて投げろ
お前の静脈が否定する
　牛乳を注げ
　一つの瞳にそれを移せ

見るものすべてが
　お前のせいだ
お前の
生きた脳髄たちのなかで
このセメントの塊を跳ね回る蛙に
置換しろ
アヴォアヴォサ
　ホッスホッスギャスズ

　死んでいるのか仔牛は
死んでいるならば動くものに
抗議しろ
アヴォサホッスギャスズ
さまよっているこの風景に
　ボールペンで放火していけ
抗議は無意味で
無意味は抗議であるならば
逆さ吊りの白熱電球から
　牛乳を注げ
読書する熱病患者たちに振りかけろ

見るものすべてが
　お前のせいだ
お前の
生きた脳髄たちのなかで
咲いている花を踏みつけて
死体だけを洗い続けろ
　事故が起きるまで
お前の部屋を清潔にしておけ
アヴォアヴォサ
　ホッスホッスギャスズ