キンタマ王子、やすしこの夜
花形新次

キンタマ王子やすしこと
キンタマ王子清介は
サンタクロースを装って
深夜の民家に忍び込んだところ
薄目を開けて待ちわびていた子供が
大喜びで
抱きついてきたので
その勢いのまま
ブレーンバスターで粉砕してしまった
やったことを
悔やんでも仕方ないので
亡骸を両親の枕元に
「心からのプレゼントです」
って置いておくことにした

また、ひとつ
未解決事件が増えた


自由詩 キンタマ王子、やすしこの夜 Copyright 花形新次 2015-12-24 20:43:15
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