キンタマ王子、他人の命
花形新次
よっぽどの関係でないと
死んだって
悲しくも何ともない
そんな自分は
異常なのではないか
心を痛めたキンタマ王子が
思いきって
心療内科のドクター石松に
相談したところ
ドクター石松は
「異常かどうか診断する権限を
委譲してくれるなら異常と
診断する、以上!」等と宣ったので
持っていた枝切りばさみで
切り刻んで殺したら
全然悲しくないので
ああ、やっぱり俺って異常なんだなあ・・・って
夕焼けの道を
ひとりぼっち帰った
自由詩
キンタマ王子、他人の命
Copyright
花形新次
2015-12-16 00:04:58