救い
ヒヤシンス


 純白の天使が私の窓辺に降りてきた。
 机上の真紅の薔薇を香りもすべて真っ白に染めてしまう。
 ここにいてもいいんだよ。
 迷う私を優しく光の当たる所へと誘ってくれる。

 夜空には眩しいくらいの星星が煌いている。
 私に言葉は必要なかった。
 表現を求めているのだ。
 私の心は優しさで満たされていた。

 どこからか美しいピアノの音が聴こえてくる。
 天使達が私に与えてくれたのだ。
 私は善の心に安らいでいた。

 表現しなければならない。
 純白の天使はいつでも私に手を差し伸べている。
 私達が安らかな日々を送れるように。


自由詩 救い Copyright ヒヤシンス 2015-12-05 06:14:41
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