レタス


なにかはわからないけれど
そっとした不安が眼の前を通り過ぎる
透明な冬氷のように
固く
固く
胸を突き刺す

やがてくる冬の前奏曲が優しく
肩を抱く

働くことのない
冬の幸せが
物語を紡いでゆく

あまりにも
ゆっくりと季節が通り過ぎていく




自由詩Copyright レタス 2015-11-01 21:49:42
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