サンドイッチ
藤鈴呼

起きたてのテレビで 
美味しそうなシーンを目にすると
食欲が出て来そうだけれども

辛うじて 目と指は 働いていても
内臓は 未だ 眠っている みたいだ

合歓の木に 語りかける
あれは 高速道路の上
ゆっくりと 舞い散る 花びらに
何かを 問いかけた

応えも聴けぬ スピードで
駆け抜けて 行くよ

代わりに 効いたのは 
いつかの ラヴソング

最近 お気に入りなんだ
月9の主題歌らしいけれど

彼が 出ているシーンが
格好良いよなぁ なんて
今更ながらに 眺めてた

ドラマ自体は
全く 堪能 していないのにね

昨夜は ドラマを
眺めていたよ

警部の助手となった彼女には脱帽
熱いコーヒー すすりながら
暑い日の 冷やりハットを思い出し
麦わら帽子 ゆっくり被る

頭を振る
その結論は 如何なモノかと
口には 出さぬけれど

アジサイの上を のっそりと歩く
かたつむりの 歩幅に
全てを 預けたら
何か 変わりますか

何が 代わりますか

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自由詩 サンドイッチ Copyright 藤鈴呼 2015-10-25 15:44:26
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