151024 少しずつなくなっていく
唐草フウ




何をしても何もしなくても暮れる
その一日
この半年の濃厚さ
今日蒸したプリンなんて
ただの甘い茶碗むしでしたね
でも食べてくれてありがとう
どんどん気のすむまでベッドも叩いていいから


夜 鏡を見て歯を磨いてると
思い出して過去と未来に迷い込む
ときに嗚咽
なみだが鼻からも出るもんだから
歯磨きどころじゃなく
そして想いが届くわけでもなく
ただ情けない顔に自分が映るだけ


泣いて解決するならどんなに楽なことか
もしこどもの時分としても解決しない問題
矛盾無常山積み。平積み。
見ないように、見たくない、
あなたが少しずつなくなってしまっている
軋んだ錨 鎖の継ぎ目が
ぷちん、ぷちん、と沈んでいくように












自由詩 151024 少しずつなくなっていく Copyright 唐草フウ 2015-10-25 04:07:39
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