冷たい破片
凍月


他人は全員他人なのに
世界の総人口-1人の他人がいて
それでも僕は自分だった
寂しい
他人になってしまいたい

でもきっと
そう感じるのは僕だけではないはずで
それが少し悲しいけれど
それはやっぱり救いみたいな光

個人の感情を表す言葉は
何処かにあるのを拾う、とは違うかも
しっかり言葉を探して作って
限界まで近付けよう
そう思った

いつか
コドクの欠片に名前を付けよう
孤独より独りじゃないけど
ひとりぼっちよりは独りな
この 胸に刺さった冷たい破片に






自由詩 冷たい破片 Copyright 凍月 2015-10-20 21:22:29
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