夜の道とゲスの極み乙女
番田
私は誰だろう
今日も暗い原宿の道を そして
どこかに向かって 歩いて やがて
たどりついた いつしか この部屋に
水曜日にゲスの極み乙女のライブを見た
私は客層の中で浮いていた
そして彼らの歌うことがよくわからなかった
なぜだろう 昔は 誰だって 仲間だった
女だって 年寄りだって 同じ人間だった
気がついたら私には理解できないものが現れていた
仲間だった 昔は そうではなかった
私はライブ会場を後にして歩いた
少しだけ隔たりを感じる 今の時代の若者たち
透明な風 ネット世代の空気を 肌で感じる
会場まで私はなぜ足を運んだのだろう
最寄り駅の暖かな光 私は
何か悪いことをした後の子ども
けだるい思いを何か漂わせていた
もう どこに行くにしても 何をするにしても
犯罪者なのかと思った 思うことはなかった