旅詩①
もり

函館朝市

いくらの一粒ひとつぶをながめ
つかの間の神サマごっこ
あなたの命おいくら?




熱海

かつての盛り場歩けば
猫がうたた寝る地べたに
あの日の熱がまだ残ってる




鯖江

遠路はるばるも
秋風に諭される無人駅
心の眼鏡も買っといで



自由詩 旅詩① Copyright もり 2015-10-18 02:53:47
notebook Home