夜明けのホーム
北大路京介

君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように

 今月中に引っ越して
 都会から少し離れたところに住もうと思う

( いまの部屋に毒があるわけじゃない
( タマシイにも問題はない

誰かと暮らすことは考えない
狭い狭い部屋でいい



君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように

 新しいベットを買おう
 丸くなれるベット 眠れなくて深夜を過ごすベット

( 気持ちは美しい
( まったく愛しあうことができないわけじゃない


___  バイクを手放した夕暮れ あのとき
___  私たちは 何度も手を振り合って別れた

___  有給休暇の初日で昼過ぎまで眠っていた
___  太陽が窓から入ってきて嫌な夢を見た
___  体内へ 君が沈降していく

    ((( こども独特の香りが喉の奥でひっかかる


君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように


( 不潔なココロ魂を退治
( 不可能なことです

( 優柔不断なんです
( 夢も嘘( 夢でも優柔不断


君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように


君はなぜ受け入れるんだろう
夜明けのホームのように
いじわるな入道雲のように



自由詩 夜明けのホーム Copyright 北大路京介 2015-10-17 23:53:29
notebook Home 戻る  過去 未来