さようならの前に。
梓ゆい

「いつかは死ぬんだ。」と理解をしたら
そこにいたはずの父が居なくなっていた。

「これからは、家族と力を合わせて生きてゆきなさい。」

墓前に背を向けた直後
三人姉妹の耳元で
父は確かにそう言った。




自由詩 さようならの前に。 Copyright 梓ゆい 2015-10-10 01:26:58
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