麦秋
駱駝一間

春も終わりかけの六月。

ふわりと放物線を描いて

空高い躰からはなれる

白い羽毛の

雪のように舞い落ちる

そのさまをみると

冬の厳しさは思い出される寂しさに

ふわりと放物線を描いて舞い上がる

六月の

春も終わりかけというこの麦秋の日に

鳥の羽毛はかるく生え変わる。


自由詩 麦秋 Copyright 駱駝一間 2015-10-08 02:09:19
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