憎しみ
葉leaf
憎しみは
分かち合うことを拒む
吊るされた人影
すぐさま照り返され
いくつもの道を選び損ねる
大きな水たまり
憎しみは転がり
転がっていることさえも
空隙の中に遺失する
自らに対峙することなく
すべてに漠然と対峙する
森のようなもの
憎むことは
美しいものと邂逅すること
苦しみと怒りのただ中に宿る
甘美な生命のいろどりがまぶしく
憎んでいる人間は
いつでも心を打たれている
自由詩
憎しみ
Copyright
葉leaf
2015-10-01 09:07:09
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