撫でる日々
唐草フウ




よく知らないけど蔓延るアイドルたちが
やすっぽく人生の応援ソングを激しく踊って歌っていて
耳には残らなかったけど彼女たちも
生きるのには実際必死なので、あたまごなしには行かず


トンネルを抜けたら
まぶしいまぶしい光があって
早くそこまで進まないかと
往復胸打つ自分があって


知らない景色
美しい景色
知ったかのあお空 秋晴れ
見せたい空気
もうカレンダーがいちまい葉っぱのようにめくられること
あしたからの値上げ
いやなこともいいことも
興味のあるなしも

にぎる手から伝わればいいのに
そして手に伝わればいいのに



スマホなど何の意味がない
間接的な文字も声も
なくしてしまえば
さいごに残るのは
涙と感触と温度だけだ







自由詩 撫でる日々 Copyright 唐草フウ 2015-09-30 18:17:59
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