木の精
ミサイル・クーパー

君がいつまでも気にして
うつむいているので

木の精だよ
気にするな

なんて言うわけないのだが
君にはそう聴こえたようで

わしは百歳じゃ

と低い声で
木の精の物真似をすると

私の赤いクツを知りませんか

なんて聞くもんだから

おお
それならこの先に住む
キツネに聞いてみるとよい

と言ってあげると

それ森で聞いてみたい
とはしゃぐ

そんなわけで今日僕らは
森でおにぎりを食べている

元気になってくれて
よかった


自由詩 木の精 Copyright ミサイル・クーパー 2003-11-10 18:55:09
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