夜の街角
レタス
あなたのピアノは氷のように
わたしの胸を貫くの
どんなに謝っても
膝まづいても
許してはくれない
わかっているのに
立ち去れないわたし
そろそろ
滲む街の灯りがわたしを冷たく包む時間がやってくる
あの忘れられない時間がやってくるわ
足早に通り過ぎて往く人が
堪らなく羨ましい
帰り道を往く人が
堪らなく羨ましい
わたしって
わたしって
なんて救い難い物体なの
氷の貴方は教えてはくれない
寄っていかない?
ねぇ…お兄さん
あたしみたいんじゃ いやなの!
ねぇ…そこのおにいさん…
あたしってバカだもんね…
どうしようもないもんね…
誰か寄っていってよ
誰か…