受容〇秋の来て
たけし

一人のタマシイ
踊り廻る幻覚のなか
独り在ること 瞑目し

漂う秋の甘やかな香に
愛の繋がり失いながら
一年の時が過ぎたこと

両手のひら打ち合わせ
澄んだ響きの木霊
耳傾け区切りを刻む

終わったんだよ
終わったんだ
いや終えたんだよ

あらゆる感情の静まり
時は大いなる均衡保ち
十月がまたやって来る


明かりは灯された
内の内底から
宇宙の深奥へと












自由詩 受容〇秋の来て Copyright たけし 2015-09-16 20:03:00
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