渇きのあとに
瑞海


渇いている

ビシビシと割れた皮膚は
一目瞭然

渇いている

少しの言葉で
心が惑わされるほど

渇いている

渇愛を渇望しているから
今息をしていることに

渇きのあとに
濡れる身体は
真紅

赤く染まった手を
君の頰にそっとあてて
微笑んでしまうのは
何故だろう

渇愛を求める
道は長い

渇きのあとに
見えるのは
崩壊


自由詩 渇きのあとに Copyright 瑞海 2015-09-14 23:17:28
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