排他的思考回路
たいら

電車に揺られているとき
よく考える
この各停電車に
知り合いが乗っていたりして

大人になって音信不通
愛した彼女と自然消滅
それでも日々は巡るもの
電車は僕を運ぶもの

揺れる川面が乱反射
細めた目では何も見えない
長い長いトンネルに突入
開いた瞳孔で何を見る

多すぎる荷物をおろして
キャパ超えた記憶を削り取って
少しだけ晴れた顔と頭で
冴えない今日を愛せますように。


自由詩 排他的思考回路 Copyright たいら 2015-08-28 00:05:30
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