死の予感
レタス

此処にいるという現象にはとてもかなわない
誰かがみている白日夢なのか
ぼくにはわからない
痛みと甘さの波動のせめぎあいに
涙を流し
笑い
静かに伏せる
いのちの不思議
花を抱き
人々を送る
アンドロメダに願いをこめて
真空の空に呪文を唱え
流れる音を聞きながら
爆発から生まれた存在は光を放ち消えてゆく
クオークに閉じ込められた塊があっけなく解体する
一秒に込められた百億年の微粒子
全てが消えた甘い余韻に眠る




自由詩 死の予感 Copyright レタス 2015-08-13 16:28:52
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