バスを待つ
深水遊脚



打ち付ける雹と雨とが塞ぐ息 冷える身体を削る轟音


雷に震え蹲る子ら二人 水を防げぬ傘で覆った


光る空 二秒遅れの雷鳴に打たれて震え まだ生きている


子ら二人近くの児童センターへ 役に立たないタオル手渡す


バスが来るまでの三分 水を吸い熱を吸う服 瞼を閉じた


短歌 バスを待つ Copyright 深水遊脚 2015-08-09 07:44:51
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