ギザ十と筆五
藤鈴呼



たかが小銭、されど小銭
そんな風に言える生活レベルでは有りませんで
必死こいて 高価な硬貨を選出した効果が
有ったか 無かったか 私は 知らない

ただ 吸い込まれるATMの 無機質な音ばかりは
連想できるんだ

完璧主義の貴女のこと、夜を徹して
細かい字や 数字を眺めて 
グッタリと 就寝した ことでしょう

今日もバタバタで 
そろそろ 落ち着いた頃かなあ
そう 連想する頃 一通の メールが届く
そんな 日々

ヒビが入るコトだけは 知らないで
生きて いける?

行けるね
行ける ところまで
行こうよ

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自由詩 ギザ十と筆五 Copyright 藤鈴呼 2015-08-01 23:11:30
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