必然
たけし

無風に花瓶、
押し倒れ
転がる転がる
少女の手許

受け止める幼手
花瓶は砕け
甲高い笑い声
さも当然に

さも当然に、
笑い声響く度
花瓶は完璧に粉々に
亀裂走っていく円卓


少女は意識していない
少女はただ観てしまう
宙空に
赤青黄 光彩渦巻き
地球が真っ二つになる
その光景を


<なんてきれい>

少女は呟く












自由詩 必然 Copyright たけし 2015-07-19 16:17:42
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