夏の思い出
イナエ


空の表面をアメンボウが滑る

水に沈んだ入道雲
に抱かれて
ぼくの顔がこちらを見ている

顔の中を
ハヤの群れが通り過ぎる

ああ
少女のような河童が
ぼくの顔に顔を寄せ
ニッと笑う


自由詩 夏の思い出 Copyright イナエ 2015-07-12 22:06:44
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