出会ったペルシャ猫
生田 稔

出会ったペルシャ猫

妻と連れだって
1つ家から1つ家へと
伝道に歩いた
中頃の家で
黒い衣装をきた
奥さんが、出てきて
話し合いに応じた

妻がしきり話した
「猫がいるんです、
  見てくださいます」
とその奥さんは言う
「えっ、どんな猫です」
「まあ見てください」と
奥さんは言い、
家のあちこちを捜し
台所で、猫を見っけて
重そうに、抱えて来られた

小さい奥さんの,三分の一もあろうか
みごとな猫
「エー、美しい猫ですね」
「実はペルシャ猫なんです」
わたしも思わず、見とれた

何というか、
あんな美しいというよりは
全くみごとな猫は
かって見たことはなかった
猫は犬のように
尾っぽを振るでなく
しごく不愛想だが
その眼の何と輝かしい
まるで宝石だった

帰りに妻と
話し合った
妻は「あのペルシャ猫、買ったら
五十万円だそうよ、人から貰ったか
預かったか,どちらかですって」と話す
神エホバの創造の極みをあの猫に見出す
信仰が増した。




自由詩 出会ったペルシャ猫 Copyright 生田 稔 2015-06-28 13:48:30
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