森の奥にロープを持っていって!
まきしむ


歌を歌って暴発して
そのまま無茶苦茶になりたい
どうなってもいいじゃねえかもう
何もないんだ 何処を探しても
だからせめて君たちと
歌を歌って爆発して
そのまま無茶苦茶になりたいの
夜道を歩いて見つけた 星屑
それが今更役に立つんだ
何処を歩いても何も無いな
平らな滑走路 死んださかな
もうどうでもよくなって
森の奥にロープを持っていくの
誰にも言えなかった
誰にも言わなかった
偉そうにするな
ぶち壊してやる、
でももうどうでもいいんだ
深いずっと森の奥に
持っていって一人
思い出せる人はいない

**************

飛び込んだ川の中で
透き通った水が肌にはりついて
見たこともない魚が見える
聞いたことも無い音が聞こえる
役割を与えてほしかった
何も考える必要が無い
薄日が射している
暖かい水に包まれて

**************

森の中
僕の生はこれでおしまい
止まったまま進む農具のようでした
苦しかったです 
それも楽しかった
あえていえば
美しかったかもしれない
満たされない
報われない人々が行進している
ザッザッザッと音をたてて
太陽の方に向かって
砂漠を歩いています
懐かしい思い出も
一つ一つ落として
僕の顔がだんだん薄くなる
少しずつ忘れていく
空気の中に溶けてゆく
楽しかったね 僕の命
少しは何かの役に立ったかな


自由詩 森の奥にロープを持っていって! Copyright まきしむ 2015-06-18 23:37:21
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