彩り
レタス

ぼくは緑色だと誰かがいう
植物ではない

ぼくはぼくで
琥珀色だと自信をもっていたのだけれど
誰かが緑色だという

琥珀色で在るために
琥珀の酒を毎日注入しているのだけれど
誰かが緑色だという

熟成したいという願望は
儚く消えた

みどり
それもいい

森の中にとけて
静かな歌をうたうのも悪くはない


自由詩 彩り Copyright レタス 2015-06-12 23:25:49
notebook Home