情けないことを口走りたくなったら
花形新次
情けないことを
口走りたくなったら
大声で女性器の名称
(それぞれの地域に合った)
を叫ぼう
どんよりとした
きみの心象風景も
スカッと爽やかに晴れるし
周囲の人も楽しい気持ちになる
眉をひそめるあの人は
女性器の素晴らしさを
分からないだけだから
気にしないで
さあ、居酒屋やカウンセリングや別れのシーンで
おもいっきり叫んじゃおう
と書いていて
俺は別にこんなこと書く必要はないと思う
確かに今までも多くの場合は
そうだったのだが
このところ特にそう思う
惰性も惰性
続けないと
上手くならないと言う
強迫観念に囚われているだけだ
続けたって
下手な奴は下手なのにね
女性器だって
それほど好きではない
胸だって大きくなくたっていい
美人じゃなくたっていいのさ
無意識で優しい
そんな人いたでしょう?
そういう人が好きなんだよ
俺は嫌われるけどね
カント〜!カント〜!
クソッ、全然心晴れねえぞ