足の裏側
朧月

足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた

固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった

どこか他人行儀を崩さない彼は
私の一部だけどきっとそうじゃない
彼は地球の一部なんだ

母の日に一度も母を想わなかった
夜に私は
私の足の裏をしみじみとながめた


自由詩 足の裏側 Copyright 朧月 2015-05-11 09:13:15
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