使徒
アラガイs


ながれる息はチューブを駆け巡る

空が季節の階下を滑り墜ちる度に

遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波

放物線と消えた夜の足音

ひそやかな星の輝き

死なせてあげたい

たったこの一言も言えなくて

語りかけてくる明滅のシナプス

あなたは地表を昇るゆりかごを抱き

蕀折れ
頂きに刻まれた一杖の石碑

たとえ
この窓に涙尽き果てようとも











自由詩 使徒 Copyright アラガイs 2015-05-10 18:27:48
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