分かっているから笑う
つよし


かかとの角質除去に必死な世の中の女子
もはや女子と呼ぶにはえぐい年齢の女子たちよ

私は自分のかかとを見る
撫でる
さする

私には幼い頃から変わらない
つるつるのかかとに見える

私のかかとよ かわいいあんよ
いずれ滅びる私の肉体よ

その儚さをわかっていながらも
私はお前を愛でるのを止められない

すべての女に
私を含めたすべての女の性に苦しむ人間に
魔法の言葉を教えよう
「どうせいつかみんな死ぬ」


自由詩 分かっているから笑う Copyright つよし 2015-04-20 17:26:40
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