ズー


蟻の動物病院があった
保守的な虎が営業してきたパチンコ店のはす向かいだった
病院の前はりんごの親分が毎年受粉してきたりんご園があったはずで癇癪を起こす体質の親分はもういない
だから蟻が来たのだった
巨峰のとこの子どもとらっこの子どもが喫煙をして親である巨峰とらっこが新任の葱に呼び出された次の日だった
そんな気がしていたのだが本当に雨なんか降るのだろうか
隣で顔を洗っていたお尻のでかい猫が蟻に呼ばれそんな気がしていたのだが
どこか遠くに行ってしまう列車が耳のなかで汽笛を鳴らした
蟻の奥さんがお湯を沸かしているのかもしれないそんな気がしていたのだがわけがわからなかった








自由詩 Copyright ズー 2015-04-16 20:38:34
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