扉
服部 剛
遠い異国のサクラダファミリア
風変りな教会・巨大な
獣
(
けもの
)
ガウディの亡き後――今も尚
残された人々の手で創られているという
建物は、ひとりの生きものかもしれぬ
一人ひとりの人間は、歩く建物かもしれぬ
永遠の未完、へ向けて
私という作品は
日々、何者かに彫られ…
もしくはつけ加えられ…
*
いつの日か――私の心の聖堂は
ぎぎぃ…と重い扉を開き
深遠の暗闇へ、旅人を
誘
(
いざな
)
う
自由詩
扉
Copyright
服部 剛
2015-04-05 20:54:22
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