4人のアシュリン
花形新次

一人は売春婦
横浜の地下道にいる
2時間で2000円

一人は
パン屋の店員
フランスパンが
凶器になると信じている

一人は宇宙飛行士
無事に帰って来たら
子供の頃からの夢
プレイメイトになるんだ

最後の一人は
最近アシュリンになったばかり
まだ竿は残ったまま
彼がこの方がいいって言うから

それぞれの
アシュリンが
それぞれのアシュリンを目指している
いや、もっと他のアシュリンが
もっともっと多くのアシュリンを目指している
僕はそれを
じっと見守るしか出来ないかも知れないし
明日、僕がアシュリンになっているかも知れない

みんな、誰だって
国家試験に合格すれば
アシュリンになれるんだから






自由詩 4人のアシュリン Copyright 花形新次 2015-04-01 20:32:40
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