まだら猫の予言
そらの珊瑚

出来損ないの風船みたいな赤い丸答案用紙に不時着をして

さびれたふうの手芸屋で鮮やかすぎるフエルトの青

今そこをよぎっていったリスこそが運命だったとキミは知らない

犬たちが水平線を見ていたら猫背になって切ないだろう

針金をなきがらとして巣に運びつがいはふたたび雛を迎える


短歌 まだら猫の予言 Copyright そらの珊瑚 2015-03-29 14:52:23
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