グロパンジュ
とよよん

ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから。
破顔が貼り付いた、パンジー。

は、
咲き続けた。
笑顔を絶やさず。
枯れ続けながら、

いつしか透明になり。
白濁する息。

ジュリアン、
あなたにお水とお日様を。
いっぱい。


自由詩 グロパンジュ Copyright とよよん 2015-03-07 22:18:21
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