砂の牢獄
プラララマン
砂でできたメトロポリスが
波に削られても
俺だけが蜃気楼の囚人
この世の抜け道には
閉塞の他に悲劇しかいない
仮面に使役される論理の身体
胴体が味方だ
トンネルの中で出会った
人間のなごりが 俺の心の空隙を
孤独よりも狂った
やさしさでうめて
それから ホワイトホール
仲間たちの気配が
幻想として映り 漂う
記憶が影
非現実の舞台装置が
いつも俺を
まぼろしの議会に誘う
繰り返された交換があって
忘れられない迷いを断てずに
月だけが現実の旗
砂でできたメトロポリスが
波に削られても
俺だけが蜃気楼の囚人