一陣の想像
凍月


たとえば

今君が僕を好きと言ったとして
僕はどう思うだろう?



最近、怖いんだ
何か生み出したいのに
何も生み出せない事が
自分には何もない空虚
それを飲み込む事が

重いんだ
真っ白なままのキャンパスが
原色入り混じる半狂乱の脳内を圧迫する
空っぽが怖い
空っぽが怖い
何も遺せず消えていく
そんな自分の運命が怖いんだ

辛いんだ
どうしようもない自身の軽さが
受け入れるしかない
それがまだ分からない



見ろよ、あの三日月を
何にも感じないね
何にも無いよ、何にも無いよ
月は灰色なんだ
青い砂漠なんて無いんだ

何も言わず
何も応えず
ただ黙ったまま
血流の逆流にフラッシュを
死んだ目で口角を上げて去るだろう




自由詩 一陣の想像 Copyright 凍月 2015-02-17 23:01:26
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