白の軌跡
藤鈴呼



モノクロの世界を 追い駆けて
辿り 着いたのは

蔦の 無い街
鷺の 澄む丘
嘘の 棲む愛

伝えようとした 一粒が
窓の向こうに 貼り付いては
離れない

透明だから 
通り抜け 可能だと
信じたんだね

Vサインをしている
得意げな 笑顔が 浮かぶ

王冠の様な
素敵な リングも 見えるのに

君は とても 儚い
儚すぎて
夢だけ 吐いて
傷つきそうな 程に

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自由詩 白の軌跡 Copyright 藤鈴呼 2015-02-12 19:24:58
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