きみたちに伝えたいこと
花形新次

嫁さんと
息子が
まったく何不自由なく
暮らしていくためには
ただひたすら
頭を下げるときは下げ
憎まれるときは憎まれ
こんな奴
私生活では
絶対に付き合いたくない
と思われても
細い細い関係性を頼りに
日々押し寄せる
第三者から見れば
どうでもいいことに
血眼にならなければならない
生きるって
そういうことよ
って言っても
親父の世代は
そんなことすら
一言も口にしないで
やっていたって
言われるような

きみたちは
嫌だと思うだろうし
僕もそう思っていたけれど
紛れもない真実だってこと
分からないなら
死んだ方がいいです


自由詩 きみたちに伝えたいこと Copyright 花形新次 2015-02-07 00:58:51
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