女ともだち
nemaru

母は女ともだちを読み返している
寝静まったあと
ベッドシーンだけ拾い読みする
あっけなく
ティファールが沸いて
急須に注ぐ
スキーの写真が挟まっている
男と女
アダ名が裏に書いてある
昔はこう呼び合ったのだ という
アリバイ工作に見える
おておやん
言えなかったのは母で
おじいちゃんは
眼の色が薄かった
毛糸の人形は残っていない
水森亜土の手帳には
詩が書いてあった
母の写真は
昔の和田アキ子を彷彿とさせた
経済欄には水森亜土のシャープペンシルが発売されると書いてあった
何を今さら
そこだけはつながる気がした


自由詩 女ともだち Copyright nemaru 2015-02-06 00:26:50
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