Call Me
文字綴り屋 ひじり

愛おしさが蜜の甘さだとしたら
狂おしさは煉獄の熱さなのか

君は
俺を祝福する清らかな天使なのか
それとも
俺を滅する裁きの女神なのか

君はいとも簡単に俺を
天国の高みへと押し上げ
そして地獄の底へと突き落す

君の唇に触れたあの時
俺は至福に包まれた
君の涙を見た時
俺は悔恨に打ちのめされた

愛おしさと狂おしさの狭間で
もがき悶える俺の名を呼んでくれ

君の涙が悲しみのためでないことを
君の震えていた唇が幻でないことを
どうか俺に教えてほしい

天国と煉獄の狭間で
引き裂かれそうな俺の名を呼んでくれ


自由詩 Call Me Copyright 文字綴り屋 ひじり 2015-02-04 18:22:18
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