はるな


ひとつも
うまく言えない気持のする
2月
ぼうと立ったまま

こころのなかで
頁を繰って
見つけます
いとしいかわいいやつら

あなたはもうあなたになりましたか
森の手前でとまどっていたわたしたちの足が
いつのまにかあたらしい枝を伸ばしている
祈るつもりでのばした手が
おもいのほか遠くまで届いてしまう
こぼれるつもりの涙が
内側をつたっていく
そういうふうにして
わたしたちの枝は伸びてきました




自由詩Copyright はるな 2015-02-04 14:51:03
notebook Home 戻る